2011年11月21日月曜日

開胸手術と左手の脈が無い

手術は全身麻酔なので、手術室に入った後のことはわからない。
家族は外で待っていてくれた様子。
大動脈解離については、スタンフォードA型とスタンフォードB型の両方が発症しており、手術の対象となったのは、定石どおりA型の部分。B型は温存しておく療法らしい。
普通の病院で行えば、この手術だけで、朝から初めて、夕方までかかる大手術らしい。胸を開いて、心臓から出ている大動脈の一部を人工のものに置き換えるという大変な手術。のちにもらったパンフレットからテルモ製の人工動脈と推測している。
榊原記念病院は、心臓外科の分野では、日本で三本指に入るところらしい。この大手術を、3時間でやったと聞いている。
ただし、一度胸をふさいでみたところ、左手の脈が無い。そこで再度開胸して、左手の血流のバイパス手術を実施したらしい。それにさらに1時間か2時間程度。
あとからみて、最初の開胸手術のあとは、喉もとから肋骨の下まで伸びている一直線の傷跡でわかる。二度目の開胸の痕は、左の鎖骨から胸の上に伸びている10cm足らずの傷跡としてのこっている。このあと、両方の傷跡とも、痛みは長い間続くことになる。

手術室に入る前には、手術中に何かあったら、お知らせします、と言われていたが、左手の脈がなく、再度の開胸とバイパス手術に関しては、実施前には、特に何も話はなかったらしい。結果としては、後々まで後遺症もなく素晴らしい手術をしていただいたのは幸運だったと思う。

手術が終わった後も集中治療室に入れられて当日は何の記憶もない。

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