2012年12月3日月曜日

造影剤なしのCT検査

一年前の予約では、造影剤を使用したCT検査を行う予定でした。朝9時に病院について、血液検査をしたあとで、医師の診断を受けます。
その時に、造影剤の使用の有無を判断するのですが、血液検査の数値をみたところ、クレアチニンの数値が悪く、腎臓の心配をされていました。見ていただいた医師の方が電話で上司の方に相談したところ、今回は、まず、造影剤なしでCT検査をすることになりました。造影剤がないと、血管の中は見えませんが、血管の外壁は見えるので、大動脈の太さはわかります。CT検査ですから輪切りにした状態で、肩のあたりから腹部までの断層写真が取れます。その状態で、もしも、大動脈に異常が見られたら、そのときには、腎臓のリスクを考慮した上で、造影剤を使用しようということになりました。

ということで、造影剤による体のぽかぽかは本日は経験しませんでした。造影剤を入れると、体中が暖かく感じます。寒い時期なのでちょうどよいかもという気もしますが、腎臓には相当に負荷をかけるらしい。クレアチニンは、筋肉運動のエネルギーとして代謝される「クレアチン」の代謝後に残る 老廃物のことのようです。腎臓機能が正常ならば、尿になって排出されるが、腎臓機能が弱まっていると血液中の濃度が高くなるようです。
正常値1.04以下に対して、1.38、前回は、1.61まで上がっていました。
尿酸値も高いので、確かに不安ではあります。大事を取って今回は、造影剤なしの検査をという判断だったようです。
はたして、血管の方は、肥大化は見られず、解離の顕著な進行もなさそうということでした。それでも、大動脈って、3cm以上もあるのですね。これだけおおきな動脈が背骨の脇を通っているとは驚きです。今年の3月に、救急車で運ばれた時に、縦方向に断層をみたCT写真では、血管の中に細い線が片口から、腹部まで広い範囲に見えています。見事に解離しているということでしょう。横方向のCT写真では、血管内の7割ぐらいが、偽腔で本来の血管は3割程度しかないところもあります。これほどひろい偽腔では、なかなか手術で修復するのも難しそうです。手をつけたくなかったのでしょうね。ほうっておくと、場合によっては、偽腔壁が炎症を起こして厚みが増してくることもあるようです。
いずれにしても、今回はそれほど、悪い方向での異常は見られなかったのでやれやれです。
年に一回のペースで通常のCT検査による経過観察、そこで異常がみつかれば再度造影剤による検査という順序で見ていきましょうという診断をいただきました。ある意味で、異常が広がっていないのはやれやれです。腎臓が心配ですけどね。

2012年12月2日日曜日

一年を振り返って

大動脈解離で救急車に運ばれて緊急手術を行ってから、一年がたちました。救急車で搬送されているときには、何が何だかわからない状況で、それから、初めての手術、それも胸をあける開胸手術と入院、転院と自宅療養を経て、職場に復帰したのが今年の初めです。
手術をしていただいた榊原記念病院を退院するときに、1年後に経過を観察するために、CT検査を行いますと言われて、通院と検査の予約をしたときには、1年後なんて、想像もできませんでした。まだその先に転院した多摩南部地域病院での入院生活がありましたし、なによりも、このころは、まだ手術の開胸の跡が痛かった。ロキソニンを飲むことができる時間を指折り数えて待っていたのを覚えています。
職場に復帰して、相変わらず、お客様サイトの常駐ですが、この契約が切れると逆にいつ退職勧告を受けてもおかしくないというくらいに、世知辛い会社に勤めています。逆にお客様の方が気を使っていただいているくらいで、出社時間も無理を言わせていただいているし、いろいろと気にかけていただいています。何よりも、入院したときに、一番心配して声をかけていただいたのは、ご支援させていただいているお客様のS部長でした。感謝の念に堪えません。

さて、明日は、手術をおこなった今から一年前に、手術をしていただいた榊原記念病院でのCT検査です。実は自分で車を運転していったことは一度もない。朝は込むので1時間ではいかないかも知れません。多摩南部地域病院も退院してから初めて行ったときには懐かしい思いがしましたが、榊原はもっとでしょうね。とにかく一年生き延びることができました。感謝の念を持って、病院の門をくぐろうと思っています。